中之口川沿い山崎興野の地に仏縁をいただき五百余年、 さまざまな時代を乗り越えて現在第二十五代目が真宗の教え、真宗の儀式に真摯に向き合い 地域の皆様に支えられながら仏法興隆、念仏者の誕生を願い日々精進しています。 人と人を繋ぐご縁を大切にし、本当の命のあり方、本当の人間の生き方を問いながら 皆様と共に生まれた意義を見出していける寺院を目指しているのが恩長寺です。
「浄土真宗」は、今は仏教の一つの宗派ということになっていますが、元は、親鸞聖人(しんらんしょうにん)が 歩んできた、または選び取った仏道の名のりなのです。 つまり、親鸞聖人は仏陀が説かれた教えを、「浄土を真(まこと)の宗(むね)」とする、と受け取ったのです。 言い方を変えれば、「浄土を本当のよりどころとする」ということが、浄土真宗の門徒が大切にしてきたことなのです。
本 尊 | 阿弥陀如来 あみだにょらい |
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正依の経典 しょうえのきょうてん |
仏説無量寿経(大経) ぶっせつむりょうじゅきょう(だいきょう) 仏説観無量寿経(観経) ぶっせつかんむりょうじゅきょう(かんぎょう) 仏説阿弥陀経(小経) ぶっせつあみだきょう(しょうきょう) |
宗 祖 | 親鸞聖人(1173~1262) しんらんしょうにん |
宗祖の主著 | 顕浄土真実教行証文類(教行信証) けんじょうどしんじつきょうぎょうしょうもんるい(きょうぎょうしんしょう) |
宗派名 | 真宗大谷派 しんしゅうおおたには |
本 山 | 真宗本廟(東本願寺) しんしゅうほんびょう(ひがしほんがんじ) |
みなさんはいつ、どのような時に念仏をされるでしょうか。もしかしたら、手を合わせるだけで、声に出した ことはないかもしれませんね。
念仏は、「南無阿弥陀仏(なむあみだぶつ)」や「なんまんだぶ」などと声に出します。でも、念仏は呪文や おまじないの言葉ではありません。したがって、私たちの願い事がかなうこともなければ、病気も治りませんし、 人生が劇的に好転するようなこともありません。残念ですけど…。
では、どんな意味があるのでしょう。それは、一言で言ってしまえば、名前となって呼び掛けられる、私たちに とって「本当に尊いこと」です。「南無阿弥陀仏」は名前なのですね。少し難しく言いますと、本来私たちの 誰もが持っている本当の(真実の)願い、それを阿弥陀如来の本願と言いますが、その本願が名前となって、 私たちを真実に目覚めさせようとはたらきかけているのです。そのはたらきに気付き、「はい、そのとおりです。 そのことを信じます」と、身と心でうなずくことが、「南無阿弥陀仏」という声になるのです。 私たちの宗祖・親鸞聖人は、師である法然上人(ほうねんしょうにん)との出会いを「この私〈親鸞〉においては、 ただ念仏によって本当の自分に出会うことができるという如来の本願の道を法然上人からいただいて、それを 信ずるのみである(『歎異抄』第2章意訳)」と仰っていたと伝えられています。 難しいことですね。ですから、親鸞聖人が明らかにされ、伝えてくださった本願念仏の教えを聞いていくことが 大切なのです。
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